2007年9月3日月曜日

収入と大学

たいした根拠もなく、思いついたことをだらだらと書き留めてみるよ。
「有名大学への進学には、よほどの才能に恵まれていなければ、ある程度の長い期間の勉強が必要」これはたぶん正しそう。なんとなく。 だとして、
  1. まじめにコツコツモチベーション高く勉強を継続できれば有名大学へ進学できる
  2. でも普通の十代はそんな風に自発的に勉強を続けられる奴なんか少ない
  3. ところが有名私立高校に入学すれば、(a)嫌でもたっぷり受験勉強させられる(b)モチベーションの高い学生ばかりが集まるので刺激されて意欲が高まる
  4. よって有名私立高校に入学すれば、まじめにコツコツモチベーション高く勉強を継続しやすい
  5. 結論として、有名私立高校に入学すれば、有名大学へ進学しやすい
これは正しいだろうか? 正しいとして、どこかに不平等があるだろうか? 不平等があるとして、どこを是正すればいいだろうか?
東大と全国の大学の平均を直接比較するのは乱暴じゃないか? だって、東京って日本経済の中では特異点じゃないか? たとえば、そもそも東京で大学生するのに金がかかるという話はないのか? 東京にある有名でない大学(もっといい表現があれば知りたい)の、親の平均収入は、全国平均と比べて優位な差は無いのか? 調べてないんで分からないんだけども。 だとして、
  1. 東京の大学に通う学生の多くは東京近郊出身である
  2. 東京近郊の世帯の平均収入は全国平均収入より多い
  3. 東京は家賃や生活費が高いので、上京するのにはある程度の経済力が必要
  4. よって地方の世帯で、子供が東京の大学に進んだところの平均収入は、その地方の平均収入より多い
  5. 結論として、東京の大学に通う学生の親の平均収入は、全国平均よりも高い
これは正しいだろうか? 正しいとして、どこかに不平等があるだろうか? 不平等があるとして、どこを是正すればいいだろうか?
九州の公立進学校出身だったけど、みんなが東京の有名大学ばかりを目指していたわけではない。たとえば九大はかなり人気だったように記憶している。 「ちゃんとサポートを受ければ、有名大学に合格できる地力を持った子が、そのサポートを得られずに進学できない、出来てもしょぼしょぼの大学ということもありうる。」これは現実を表していると思うし、良くないことだとも思う。ただ、有名大学=東京の有名大学、と限ることは無いだろう。


「現システムでもやりようはある。家庭の収入が低いからといってあきらめるのは、その学生にとってもったいない話だ」という話と、「現システムには不平等がある。なんとか是正すべきである。その方が日本のためだ」という話は別の話だし、両方とも主張したってなにもまずいことは無い。というか、前者を主張することが後者をスポイルするかって、しない。常考。


東京の大学ばかりが奨学金の枠が多いということがあるなら、すぐにでも是正したほうがいい。「東京の生活には金がかかる」「東京の大学は学生数が多い」とか、そんな理由が仮にあったにせよ。


(ローンではなく)スカラシップを充実させるべき、というのは、完全に同意する。 スカラシップで有名大学を出てその後高収入を得たって、いいじゃん。その高い収入のぶん税金を払ってもらえば。格差を固定するよりなんぼか国のためになるよねえ。

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