1998年7月8日水曜日

1998/7/7の日記

アシモフのファウンデーションシリーズ第5作「ファウンデーションと地球」を読む。今まで出てきた設定や謎を矛盾無く説明し、かつアシモフの陽電子ロボット物との融合を図った作品。おかげで説明っぽくなってて、3作目までのカタルシスが本作では薄かったように思える。読んでいて、編集者であるキャンベルが持つ「アメリカ人至上主義」 (このことはアシモフ初期作品集の中で言及されている) への反論という裏のテーマもあるのかなあと感じた。深読みしすぎか?まあ何にせよ、この続きはもう出ない。続編を匂わせる終わり方だけに残念。

ピアズ・アンソニィの魔法の国ザンス(The Magic of XANTH)シリーズ第8作「幽霊の勇士」も読んだ。このシリーズは高校の時に読んでいたもので、続きを読むのは久しぶり。いまさらファンタジー物も照れるが、好きなんだから仕方無い。それに、最近よくあるアニメ系ファンタジー物とは段違いに面白い。内容は、相変わらずのザンスっぷり。剣と魔法はともかく、何だか良く分からない英語の駄洒落あり(っていうかこればっか)、ちょっとしたお色気あり(コウノトリにメッセージを届ける方法、なんていう表現が出てくる。幽霊になった剣士が生前の話を5歳の女の子に語っている時に!)。ぼけーっと読んでいたので、最後のどんでんがえしを全く予想していなかった。隙あり一本。

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