「画面設計ソリューション」というのを持ってるということだったので話を聞きに行ったのですが、 ソフトウェア製品とかツールというのではなく、要件定義工程で提供するサービスの名称でした。
日立のデザイン本部は家電デザインから始まり、昨年で50周年を迎えた組織なのですが、 1985年からはGUI、1994からはWebも対象としているとのことです。
事例としては、 などがあります。
説明を受けた内容はものすごく真っ当でした。 ユーザを理解し、具体的なペルソナを想定してシナリオを作り、 プロトタイピングとユーザー評価を繰り返し実施し、 画面設計の標準を策定し、それを元に全画面設計を行う、 まさに教科書通りの進め方。 日立デザイン本部には黒須教授がいると言えば分かる人もいるでしょうか。
オフィスに併設されていた「ユーザビリティ・ラボ」も見ました。 本当にマジックミラーで仕切られているんだ!と変な所で興奮しました。
説明の中で心に残った点を列挙します。
- デザイン本部は150人ほどだが、日立グループの中で考えると小規模。
- デザイン本部は業務横断組織だが、その中でも分野ごとの担当がある。
- プロダクト(家電、公共機器、産業機器など)
- コミュニケーション(情報機器、ソフトウェアなど)
- ヒューマン・インタラクション(新規デバイス研究など)
- ユーザー・エクスペリエンス(ユーザビリティ評価など)
- サービス・イノベーション(新しいビジネスやサービスの考案)
- お客様にユーザビリティ(利用品質)の価値を理解してもらうのはやはり大変。経営層に働きかけて、業務改革の一環として理解してもらうのがよい。
- ノウハウをドキュメントなどに落とし込む(形式知化する)ことも大事だが、組織としての暗黙知をメンバー全員で共有することも重要と考える。
- ファシリテーション能力が重要。
- 高レベルなサービスを提供できなければならないので、全員参加のトレーニングコースなどを定期的に行っている。
日立ユニバーサルデザインのブログもありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿